政府は16日、70代に占める認知症の割合を、2025年までの6年間で6%減らすとの数値目標を公表した、というニュース。数値目標には賛否双方があるでしょう。ただ、数値目標について上士幌町の竹中町長がインタビューで次のようにおっしゃっています。

「行政は、数値目標やPDCAといった手法が民間と比べて遅れています。できないものはできないでリセットすればいいわけで、そうしないといつまで経っても「いま自分たちが行っていることがどういう進捗レベルなのか」「無理な計画なのか、自分たちの努力が足りないからそうなっているのか」といったことが検証できません。しかし、こうした検証は大事なことです」

認知症を豊かな体験世界を称するノンフィクションライターもいます。野村進さんの『解放老人』に登場する方々の語る物語は、本音丸出しで怖くもあり、面白くもあり。著者の言葉を借りれば、「重度認知症のお年寄りたちには、いわゆる”悪知恵”がまるでない。相手を出し抜いたり陥れたりは、決してしないのである」

生涯活躍のまちでは認知症予防のために、人と人との交流に重きを置いていますが、認知症になっても地域全体で見守れるコミュニティづくりも目指しています。