2年半ほど前に秋田県男鹿市でお会いしたKさんは東京の大学を卒業後、30年以上神奈川県藤沢市で小学校の教諭をされていました。定年退職後に故郷・男鹿へ戻られましたが、週に1回は藤沢市に通って、男鹿市をはじめとする秋田と湘南地域の食交流を深める活動に取り組んでおられます。

藤沢市での教員時代は障害のある生徒も普通学級で学べるような取り組みを行ったそうです。

「障害をもつ子どもの親御さんは、子どもの通う学校を決めてから、家を探すので、自ずとそうした家庭が藤沢市に移住してきました。 一般の生徒にも障害をもつ生徒と一緒に学ぶことは大切な経験です。そうした学校生活を送る子どもたちには差別意識は生まれにくいのです」

そう言われた後、Kさんは表記のことを語られたのでした。

「どんなに元気な人間だって、最期は身体がいうことを聞かなくなって、生を終える。とすれば、健常と障がいの区別などない。『ぴんぴんころり』といけばいいが、そうはいかないのだから」とも。

地域には素晴らしい活動をなさっておられる方がたくさんおられます。このHPでも時々、ご紹介させていただきます。

※写真は男鹿市の入り口に立つ「道の駅」で撮影したもの。秋田市からのツーリングだそうで、「かっこいいので、撮らせてもらってもいいですか」とお願いしたところ、快諾いただきました。