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「元気なうちに自分の居場所を見つけておくこと、いわば“先物買い”ですね(笑)」(by 中尾ミエさん)
映画、ミュージカルと精力的にご活動されている女優・歌手の中尾ミエさんが、(社福)佛子園と(公社)青年海外協力協会(JOCA)が石川県輪島市で運営している「輪島KABULET🄬」を訪問された際のインタビューが、JOCAの会員向け広報紙「SPRINGBOARD」に掲載されています(同紙の表紙の写真を転載させていただきました)。
佛子園とShare金沢を紹介するテレビ番組に感銘を受けたミエさんが、同番組に出演していた雄谷良成・佛子園理事長・JOCA会長(当協議会会長も務める)に連絡して、Share金沢を見学されたのがきっかけ。その際に雄谷理事長から、佛子園とJOCAが一緒に空き家を利活用したまちづくりを輪島市で展開していると聞いて、あらためて訪れたそうです。
ミエさんはそれ以前にも有料老人ホームや高齢者向け住宅を探されていたそうですが、「どこも違うと思った。建物の設備やサービスの内容は悪くないのですが、いま思えば、コミュニティのなかで暮らすという感じではなかったんですね」。その点、むかしの面影を残しつつ、空き家をまちなかに溶け込むように改修した拠点が点在する輪島市の中心地に魅了されたそうです。
「人生後半の生活は『孤独』か、『わずらわしさ』か、どちらを選ぶかということも考えました。何の束縛もない自由のなか一人で生きていくのか、面倒くさいことはいろいろあっても人とのつながりのなかで暮らしていくのか。私は後者と思っています」
ミエさんご自身が企画・プロデュースしたミュージカルに『ザ・デイサービス・ショウ』という作品があります。舞台はとある高齢者施設で、ミエさん演じるかつてのスター・矢沢マリ子がデイサービスに通う様々な高齢者たちと一緒にショウをつくるというストーリーです。劇中では出演者の皆さんがポップス、そしてロックンロールを楽しく歌っています。
「高齢者とひとくくりにはできないと思うんです。それに今の高齢者は元気でしょう。彼、彼女らの能力を使わないのはもったいない。デイサービスに集まってくる人たちはいろいろな経験をされているのだから、その方たちに何ができるのかを考えてあげることも大切だと思います。人は誰かの役に立っていると感じられると元気になりますから」
日々のトレーニングを欠かさず、規則的な食事を心がけておられるミエさんは実に生き生きとされています。輪島KABULET🄬でのバレエやフラダンス、タップダンスなどのワークショップの計画も温めておられるとか。輪島KABULET🄬版『ザ・デイサービス・ショウ』が実現されるかもしれません。
生涯活躍を実践されているかのような中尾ミエさんの「名言」を表記のタイトルにさせていただきました。