社会福祉法人佛子園の雄谷良成理事長(公益社団法人青年海外協力協会会長、当協議会会長)が9月29日に山口県柳井市で行った講演「ごちゃまぜによるコンパクトなまちづくり」の様子が10月1日付『朝日新聞』で報じられました。

講演会で雄谷理事長は、 佛子園の施設で障害者や高齢者が生き生きと暮らし働く姿や、併設されている保育園や医院、そば屋、温泉、スポーツジムに近所の人から観光客まで様々な人が交わっている現状を紹介。JR北陸線美川駅の駅舎の待合室を改装し、障害者が働き、カフェにしたことで、新たな賑わいを生むとともに、乗降客数もV字回復を果たした事例も説明しました。

青年海外協力協会とのJVで取り組む石川県輪島市では、空き家を改装した障害者・高齢者施設を拠点として、廃屋になった料亭やスナックを改装したゲストハウスや飲食店などがまちなかに点在する生涯活躍のまちづくりについても報告。

記事では「雄谷さんは『日本人には家か職場しかないと言われるが、いろんな人と気兼ねなく関われる居心地のいい第3の場所が必要。高齢者や認知症の人、ひきこもりの人もみんな地域が秘めた活力になる』と力を込めた。」と記されています。

家と職場以外のとびきり居心地のいい場所--いわゆるサードプレイスが生まれると、そこに集った人々のなかで、いままでは思いもよらなかったことができることもある。柳井市の聴衆の方々は、ごちゃまぜのもつ力を確かめに石川県の佛子園に視察に行かれるとのことです。