表題は、新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言が5月末まで延長されたことに対して、鳥取県の平井伸治知事が4日に発せられたコメントです。その際、同知事は、鳥取県内の発生状況を踏まえて、独自に大型連休明けにも閉鎖されている施設などの再開を検討していく考えを示しました。

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は同日、長丁場の感染拡大に備えた「新しい生活様式」をまとめて提言しました。「感染対策」「基本的生活様式」「場面別の生活様式」「働き方」の4要素から構成されています。

うち、地方において難しいのは「食事」でしょうか。家族や親戚、ご近所さんと一緒に食卓を囲んだり、近くの料理屋さんで大勢が集まれないのは辛いですが、一方「会った人と場所を記録する」は、都市での生活より日頃から互いをよく知る人と会うことが多いでしょうから、ハードルは高くないかもしれません。公共交通機関の混雑についていえば、これは大都市特有の問題です。「人との間隔」も、通常の生活で、特別のことがない限り、2メートルの距離を保つのは普通ではないでしょうか。

とすれば、冒頭の平井知事の「地方から見せていかなければならない」はとても説得力のある言葉だと思うのです。これからは地方創生を前に進めるチャンスといえるかもしれません。

平井知事には『小さくても勝てる〜「砂丘の国」のポジティブ戦略』という著作があります。小さいことをいかに強みにするかの具体例を紹介されたとても面白い本です。



また、鳥取県がどうして県民と近いところで動けるのかについては、鳥取県庁交流人口拡大本部ふるさと人口政策課係長、森安裕章さんのインタビューをお読みください。


私たちが学ぶところがたくさんあると思います。