先に大阪で開催された「生涯活躍のまちアドバイザー研修」での講演「ゴジカラ村の風景」で、(一社)愛知たいようの杜の大須賀豊博理事長(当協議会副会長)が、自身の経営するゴジカラ村での経験と実践について話をされました。

その要諦のひとつは地域の方々に「困っていること」を伝えること。「○○を手伝ってください」ではなく、「どうしたらいいでしょう」と相談する。そうすると、動いてくれる方が現れるのです。そうして仲間が増えていきます。

ゴジカラ村の5つの基本方針は、雑木林が暮らしの座標軸(雑木林のように誰にでも役割と居場所がある暮らし。手間暇がかかる=遠回りをする=大勢が参加)、のんびり・ゆっくり・ほどほど・だいたい(混ざって暮らすためのキーワード。おおらかになる=折り合いをつける=互いを責め合わない)、未完成でよい(自然も人も思うようにならない。 正解があるとしても一つではない)、 無駄を大切に(悪いものを失くしてもよくなるわけではない。遠回りも無駄ではない。時間をかければわかることもある。どっちでもよくなることもある。失敗しても大丈夫。会社の価値観=数字、効率、成果を地域や家庭に持ち込まない)、笑顔・挨拶・言葉遣い・相手の目を見て・話を聴く(人の暮らしで大切なこと)。

会場では素晴らしいという声が上がるとともに、自分たちがゴジカラ村的なコミュニティを運営する際のお金の問題についての関心も寄せられました。ひとつのヒントとして大須賀理事長が言及されたのは、上記の③「正解があるとしても一つではない」ということ。こちらであらゆる答えを用意することが、補助金の選択肢を広げ、自主財源の拡大にも資するのです。

今後はお金にテーマを絞った講座も開いていきたいと思います。