大須賀理事長の後はstudio-Lの西上ありささんの講演です。西上さんが最初に強調されたのが、上記の3点。これは、若者や女性が得意、おじさんが苦手とするところ。自分の価値観を捨て、地域の方々の声に耳を傾け、あまり考えずに実践していく。とくに最後の実践は「できない理由」を挙げていたらできません。とりあえず初めてみる。動きながら修正し前に進むことが大切です。

そうすると地域のニーズが見えてきます。そこで何が必要なのか。活性化策(ブランドづくり、観光など)なのか、維持策(生きがいになるものづくりなど)なのか、縮小策(終の棲家づくり、聞き書きなど)なのか。地域で取り組むべきはどれかを把握すれば方向が見えてきます。

studio-Lの試みは楽しい。おじさんたちが山でのろしを上げたり、スタバならぬソトバカフェで、骨壺のカップに卒塔婆風のマドラー付きのラテを飲みながら 人生のエンディングを考える、などなど。アイデアが次から次へと出てくるのです。

やがて地域は住民が主体となって動くようになっていきます。studio-Lは少しづつ離れ、距離をもったつながりというスタンスにシフトする。あくまで主役のは地域の方々。会場からは「『あなたのプロジェクトに楽しさ・美味しさ・美しさ・笑いはありますか?』というのはとてもよい投げかけ。会議のファシリテーションやオシャレ・デザインの重要性も改めて気づかされました」といった声も寄せられました。