先日、沖縄県浦添市に所在する(株)渡久山設計の事業企画責任者である本永愛さんにオンラインでインタビューをしました。

那覇市で過ごした幼少の時代に経験したことが建築士を目指す原点になっているという本永さんは、子どもが安心して暮らしていける環境づくりという視点から建築の仕事をされてきました。

その一方でハードに偏重するまちづくりに疑問も抱いており、沖縄が直面する社会の課題を解決するにはソフト面からのアプローチも必要と考え、沖縄タイムスや同グループ会社で記者・編集業務にも携わってきたそうです。

そうしたなか佛子園や青年海外協力協会が取り組むごちゃまぜのコミュニティづくりを知り、人間を中心とした考え方、高齢者も障害者も子どもたちも、世代を超えた人と人との出会いを演出する仕掛けに感銘を受けました。そこでは「フィーリングが合えば新たな展開が起こる」だろうし、「建築空間のもつ優しさや温かさがそれを後押ししている」と思ったとのこと。

現在、地元の社会福祉法人と連携し、 子ども第三の居場所「コミュニティモデル」を含む多機能型事業所を立ち上げるプロジェクトを進めています。地域の方々にも開かれた「ごまちゃぜ」の空間が生まれる予定です。

本永さんは那覇市が市政100周年事業で公演される「那覇市民ごちゃまぜミュージカル」の準備にも加わっておられます。シナリオ、演出、舞台装置、すべて市民がやる。その過程はドキュメンタリー映画にもなる予定です。

福祉とエンターテイメント。「らしくない」のがごちゃまぜ沖縄の特徴かもしれません。

インタビューは『生涯活躍のまち』16号に掲載予定です。お楽しみに!