これは青年海外協力協会(JOCA)の雄谷良成会長が掲げた言葉です。JOCAは青年海外協力隊経験者が中心となって設立された公益社団法人として、 青年海外協力隊事業をはじめとする国際協力機構(JICA) ボランティア事業の側面支援、様々な国の発展を支援する海外協力事業、国内災害時の支援活動、政府や自治体が実施する国際交流や各種研修事業における受入などを行っており、そのなかのひとつに地方創生事業の取り組みがあります。

青年海外協力隊の途上国支援活動で得た経験やノウハウを、帰国後は「生涯協力隊」として日本社会に還元していこうという考えの下、JOCAの地方創生事業は全国各地に広がっています。

「世界を元気にした人は、日本も元気にできる」はJICAのスローガンでもありますが、日本の地方で培った経験やノウハウを今度は海外で活かせることができれば、日本から世界へ、世界から日本へ、雄谷会長のいう「子どもも高齢者も、障害のある人もない人も、日本国籍の人も違う国籍の人も、誰もが《ごちゃまぜ》で暮らせるまち」が広がっていくことでしょう。

現在、世界規模のコロナ禍により、青年海外協力隊の多くが帰国を余儀なくされています。これから現地へ向かおうとしていた隊員も今年度の赴任は中止となりました。そうしたなか、彼、彼女ら貴重な人材の能力を地方創生の場で発揮してもらえるスキームについて、国、自治体、事業者が一緒になって協議を進めています。

皮肉にもコロナ禍が「生涯協力隊」構想を後押ししているような現状は、同構想の先見性を証明しているともいえるのではないでしょうか。

表記の写真は、JOCAの拠点のひとつ、JOCA東北が宮城県岩沼市で進めているプロジェクト「IWANUMA WAY」での温泉お披露目会の時のものです。JOCAが東日本大震災の復興支援として同市に入ったのは9年前。その後、岩沼市が復興から創生へと前進するなかで、JOCAは地域住民とともにまちの活気を取り戻すプロジェクト 「IWANUMA WAY」に着手しました。

掘り当てた温泉は 泉質も温度も申し分ありません。しかも場所はJR岩沼駅から徒歩10分の旧市営住宅跡地。ここに温泉、食事処、保育所、ウエルネスジム等を備えた2階建ての複合施設が来春完成する予定です。

世界を元気にした人は、日本も元気にできる。JOCAの地方創生の取り組みは本HPでも随時ご紹介していきます。全国各地のみなさまのまちづくりの参考になれば幸いです。

詳細をお知りになりたい方は当協議会までお気軽にご連絡ください。