1月28日はJOCAの地方創生プロジェクトのひとつ、広島県安芸太田町で行われた地域の拠点施設の施主検査でした。

同町の人口は現在は約6,100人。かつて水運業で栄えたまちですが、いまでは川の水位は下がり、鉄道は廃止され、拠点周辺地域に限れば、高齢化率は約50%となっています。ここでかつての老舗旅館を改修することを決め、佛子園、JOCAのパートナーである五井建築研究所の設計により、昔の面影を残した懐かしくも新しい建物として再生されました。

室内を見た後は周辺を散策。雄谷会長にいざなわれ、童謡詩人、野口雨情がこのまちを訪れて泊まったであろう太田川沿いに立つ旧旅館、鉄道の枕木などに使う木材を運ぶ筏船が停泊した船着き場跡と思われる石垣、いまはなき線路のためにかけられた橋など、まるでブラタモリのように、過去へと思いを馳せながら、しばし心と頭は時空を超えておりました。

雄谷会長はこのまちに足を踏み入れたとき、「ここならばに素晴らしい拠点ができる」と直感したそうです。これまで積み重ねれた歴史がそれとなく感じられる空間になることでしょう。
地域の方々がここに集まってどんなふうに日々を過ごすのか、いまから楽しみです(そして、かつて雨情が歌った太田川の水面に映る月が拠点内の温泉の露天から眺めることができるのか、も)。オープンは4月3日ーー。