昨年から始まった当協議会主催のGOTCHA !! RALLY のテーマは「人を元気にすること」。私たちは他者のためにどれだけのことができるか――ボランティア精神の試みともいえるものだ。
 世のため、人のためというと、「自己満足」あるいは「意識高い系」といった言葉が返ってくることがある。要は自分たちのためじゃないの? と。
 そうである。昨年は北海道室蘭市のゴチャマーゼ中島が障害者の就労品目として生み出したメニュー「トンギスカン」(北海道名物「ジンギスカン」を豚肉でアレンジした逸品)を、当協議会の正会員である社会福祉法人佛子園と公益社団法人青年海外協力協会の各拠点が2万食以上を買って、自分たちの地域で販売し、開催期間中にどれだけ売れたかの競争をした。
 ゴチャマーゼ中島から「売ってくれ」と頼まれたわけではない。「トンギスカンはおいしいのに、知られてないのはもったいないね」という思いから、「全国のみんなで売ってみよう」「ただ売るだけでは面白くないから、かつてのパリ・ダカ-ル・ラリーみたいな耐久レース形式でやろう」ということになった。
 どうせやるなら楽しく、というわけだ。
 そして今年。発信地は一気に南下して沖縄へ。一般社団法人ごちゃまぜ沖縄が将来の就労品目を目指して開発したメニュー「沖縄チャンプルー鍋」をみんなで買って、食べて、売って、ということになった。ただし、「量」よりも「面白さ」を重視。沖縄県産豚肉の供給量が限られていることもあり、いかにわいわい楽しく食べたかを全国の仲間に向けて発信した。
 そこで新たに加わったテーマが「笑い」と「カレー」である。それらが「ごちゃまぜ」と絡むというが、いったいどんな関係があるの? と疑問の向きにおかれては、本誌をお読みいただきたい。