(一社)生涯活躍のまち推進協議会は内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局からの委託を受け、このたび「生涯活躍のまち」アドバイザー研修を開催する運びとなりました(日時:9月16日~18日。於:名古屋)。

「生涯活躍のまち」アドバイザーとは、生涯活躍のまち事業を進めている市町村もしくは事業者が直面している課題に対して助言を行い、事業が前に進むよう側面的サポートを行う専門家です。

誰もが居場所と役割をもって安心して暮らしていけるまち--生涯活躍のまちを最も端的に表現するとこうなります。現在、生涯活躍のまちを推進していく意向をもっている市町村は全国で300を超えていますが、「そんないいまちがあるの? できるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。たとえば、住民の方々の「交流・居場所」をどうつくるか?「活躍・しごと」の場はあるのか?「住まい」は整備されているのか?「健康」で暮らせる環境は? あるいはそういうまちに通ったり、移住したりできるのか? とか。いろいろな疑問が出てくることでしょう。

生涯活躍のまちは、こうした要素を互いに連動させて解決していくコミュニティです。

これまでは住民の交流は交流、雇用は雇用、住宅は住宅、福祉は福祉、そして移住促進はまちづくりとの連動が十分ではありませんでした。それらの要素を互いに組み合わせる(たとえば交流の場でしごとをつくり、お互いの顔が見える範囲で暮らすことで見守りができる、高齢者が子どもや障害者と接することでお互いが元気で心地よくなるなど)ことで、一人ひとりが自分らしく、生き生き暮らせるまちをつくる。縦割りを超えた分野横断的な動きが必要です。とはいえ、生涯活躍のまちづくりを進める地域では、「空き家の利活用がうまくいかない」「(事業を進めるための)資金調達をどうしたらいいか」「地域で求められているしごとを掘り起こしたいのだが」など、様々な悩みがあります。いまも続く新型コロナウイルスの感染拡大はその最たるものかもしれませんが、それらを解決するためのアドバイスや知恵を出していくのが「生涯活躍のまち」アドバイザーの役割です。

本研修では、上述した生涯活躍のまちの機能(交流・居場所、活躍・しごと、住まい、健康、人の流れ)を理解し、自らの専門分野の知見を活かし、生涯活躍のまちの取組に合わせたアドバイスができる人材を育成することを目的としています。

昨年末に閣議決定された「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえた、全世代・全員活躍まちづくりへとシフトする「生涯活躍のまち」のあり方をはじめ、各講師が多彩な視点から講演・講義を行うとともに、ワークショップを通して、具体的なわが「生涯活躍のまち」の骨子案を作成していく予定です。生涯活躍のまちにつき網羅的に学び、かつ具体的なプロジェクト案を作成するという貴重な機会となりますので、ぜひ多くの方にご参加いただければ幸いです。プログラムの詳細につきましては下記の開催概要をご覧ください。

お申し込み、お問い合わせは下記の担当者までご連絡を。「”誰もが生涯活躍”できるまち」をつくっていきましょう。

(お問い合わせ先)

〇生涯活躍のまち推進について  内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 「生涯活躍のまち」担当  知念(ちねん)

電話:03-6257-1414(直通) e-mail:nihonban-ccrc.n2c@cas.go.jp

〇生涯活躍のまちアドバイザー研修について 一般社団法人生涯活躍のまち推進協議会  芳地(ほうち)

電話:090-4531-9062  e-mail: hochi.takayuki@joca.or.jp