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「花の木交流センター」・「ゆいま~る花の木」オープン記念式典
本日(10月30日)、埼玉県秩父市において「花の木交流センター」そしてサービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る花の木」オープン記念式典が開催されました。西武秩父駅から約15分。静かな住宅街のなかに並んで立つ2つの建物は周囲とうまく馴染んでいる感じです。
秩父市は豊島区と姉妹都市提携を結んでおり、式典では秩父市の久喜邦康市長ならびに豊島区の高野之夫区長が挨拶されました。2014年に豊島区が消滅可能性都市とされた際、区長をはじめ、多くの関係者は衝撃を受けましたが、それを機に、どのような区政を進めていくかという発想に転換したそうです。
秩父市との姉妹都市提携に基づく人の交流もそのひとつ。そのひとつのシンボルが「ゆいま~る花の木」です。入居を決めた生まれも育ちも豊島区の髙野正義さんは、当面、豊島区の自宅と秩父市を行き来する2地域居住をするそうです。地元大塚では町会長を務めておられる 髙野さん。誰とでもすぐ親しくなれるリーダータイプのお人柄は、秩父でも頼りにされるでしょう。
「ぼくは中高とラグビーをやっていてね、東京でも子供から大人まで楽しめるクラブチームをつくったんだ。夢は秩父市に天然芝のグラウンドをつくること。東京のラグビー好きが合宿でできるように、菅平みたいなさ。ラグビーのメッカの熊谷へも秩父から秩父鉄道で一本で行けるからいいよね」。今週末に横浜でファイナルを迎えるラグビーワールドカップの開催期間中は何度かスタジアムにも足を運ばれたそうです。
「秩父市も人口減っているし、まちを少しでも元気にしたいという使命感もあるかな」と髙野さん。
挨拶では、ゆいま~る花ノ木ならびに交流センターを運営するコミュニティネットの須藤康夫・代表取締役が「ゆいま~る花の木」を「生涯活躍のまちの第2弾(先月末にオープンしたゆいま~る都留に続き)であり、新築としては全国で初めて。ここが参考事例になってほしい」。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局の中野孝浩・内閣参事官は、ここの優れた点として「建物を建てる際にコミュニティづくりがうまくいっている」「豊島区との姉妹都市提携によって関係人口の増加がみられる」「公民連携がうまく進んでいる」を挙げました。
これからの課題は「ゆいま~る花の木」を満室にすること(全20戸のうち、現在、入居は予約も含めて8戸)、「花の木交流センター」を地域に向けて開放すること(子ども食堂なども検討中とのことです)。幸い近くには幼稚園も小学校も専門学校もあります。国が掲げる「全世代活躍」のための資源は豊富です。秩父での「ごちゃまぜ」コミュニティが国のモデルケースになっていくことを願っています。
なお、豊島区が生涯活躍のまちをどう考えているかについては、豊島区福祉部の常松部長のインタビューをお読みください。