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途上国での経験を日本の地域で生かす。
(社福)佛子園および(公社)青年海外協力協会(JOCA)が石川県輪島市で展開するプロジェクト、輪島KABULETの施設長、寺田誠さんの紹介が11月15日付『中日北陸新聞』に掲載されました。
途上国での経験を日本に還元し、そして日本での実践とノウハウをさらに世界へ提供していく、はJICA(国際協力機構)が派遣するJICA海外協力隊(青年海外協力隊/シニア海外協力隊)事業の目指すところのひとつです。ジンバブエで培った料理の指導経験を、帰国後は人口減少や後継者不足といった課題に面している輪島市で生かしている寺田さん。「途上国でも人を元気にできたのなら、日本の地域でもできるんじゃないか」と思って5年前に地域に入り、いまでは町会長も務めているとのこと。輪島市になくてはならない存在になっています。
JICA海外協力隊は世界的なコロナ禍によって帰国を余儀なくされています。これから派遣訓練を受ける予定だった隊員も、多くが待機をしているのが現状です。その対策として今年度行っているのが、地方創生を進める日本の各地で隊員候補生が地域活動に取り組む「特別派遣前訓練」。彼ら、彼女らは地方での経験をもって今後途上国へ赴き、そこでさらに経験を積み、帰国した後には、自分たちが関わった地域と関係を持ち続けてくれるのではないでしょうか。
JICAが掲げる「新しい時代の協力隊事業のあり方」が動き始めています。