一昨年の「室蘭のトンギスカン」、昨年の「沖縄のチャンプルー鍋」に続く、今年の第3弾は”NOTO, NOT ALONE” Tシャツを着て、”NOTO, NOT ALONE” ビールを飲んで、みんなで被災地を応援しようということになりました。

このデザインは石川県穴水町出身の竹野順子さんの作品です。被災者であると同時に支援者として能登半島で活動している社会福祉法人佛子園が竹野さんに使用の許可をお願いしたところ、ご快諾いただきました。竹野さんからのメッセージは以下の通りです。

令和6年1月1日発災の能登半島地震でお亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表します。

そして被災された皆様に心より御見舞い申し上げます。

発災当時、私は穴水の実家に帰省していて被災しました。

当時の恐怖と混乱は今なお疼く心の傷となりました。

名古屋に帰りついてからも落ち着くことはなく、被災地の惨状を伝える報道に胸は詰まり、過酷な避難生活に耐える被災者の皆さんを思うと名古屋に難を逃れている自分が申し訳なくていたたまれぬ気持ちを抱えていました。

そんな時、デザイナー仲間から一通のメールが届きました。

「たまたま見ていたテレビのニュースで、避難所のボードに書かれていました。

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NOTO, NOT ALONE.

能登は、ひとりじゃない。

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力強く、温もりを持つその言葉が目に入った途端、涙が溢れて止まりませんでした。

被災者は途方もない悲しみや不安に押しつぶされそうな中、誰もが必死に堪えていますが、決して孤立はしていません。復興を祈る多くの人々の想いが寄り添っています。忘れないで。

そんなメッセージを突きつけられたようでした。

デザイナーとしてその想いをカタチにし、誰かと共有したい衝動に駆られてメッセージボードのつもりで制作したのが「NOTO, NOT ALONE」です。

私はよく出身地を説明する時に親指を使って能登半島を表現します。私以外にもそんな方は多いのではないでしょうか。

親指の能登半島を包むように支える手を添えて、心を寄せる人々の想いを表現しました。

能登と能登を思う人々が繋がり、復興が着実に前進していくことを切に願っています。

竹野 順子

そこで佛子園は、現在、被災地に青年海外協力隊経験を中心に多くのボランティアを派遣している公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)と連携し、下記の商品を開発中です。

Tシャツを生産するのは輪島市に置く予定のトレーラーハウスです。ビールは能登町の障害者施設として日本で初めてクラフトビールを生産した日本海倶楽部の工場で生産します。

トレーラーハウスでは障害のある人と一緒にTシャツをつくるとともに、コーヒーも提供していきます。仮設住宅に住む高齢者の皆さんにもパッケージなどのお仕事をしていただく予定です。

今年の開催期間は、4月27日(土)~5月11日(土)。どれだけTシャツとビールを仕入れて売るか。2週間の耐久レースです(1~3位、各特別賞の商品は最終日のお楽しみ)。去年と同様、よしもと住みます芸人も加わり、GOTCHA ! WALKも予定しております。

被災地では「創造的復旧・復興」に向けて皆さん、がんばっておられます。準備と詳細はFB( GOTCHA !! RALLY | Facebook)を中心に随時、お知らせ。開催期間には全国各地で”NOTO, NOT ALONE”のTシャツを身につけ、”NOTO, NOT ALONE”のビールを片手にした皆さんとオンラインでつながった宴会、そしてウォーキングを楽しみましょう。