先週の10月23日(水)~25日(金)にかけて札幌市の北海道自治労会館において表記の研修を開催しました。9月の東京・浅草橋に続いて2回目の今回も50名近い方々にご参加いただき、「生涯活躍のまち」とはどういうもので、それをつくっていく人々にはどのような資質が求められるのかといったテーマで、講演からワークショップまで、中身の濃い3日間を送りました。

自治体からは生涯活躍のまちの先進地域として評価の高い上士幌町の竹中貢町長にご講演いただきました。2014年から始まった 第1期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の最終年を迎える今年、 人口減少の抑制や地域の経済、雇用増など、KPIをほぼクリア。来年度からの第2期に向けての提案として、次のようなことを語られました。

「生涯活躍のまち形成事業主体に自治体から事業を委託する際、 市町村を通さず、国から直接交付金が行くような仕組みも必要だろう。行政ができない公共性の高い業務を任せることを、地域再生計画を遂行する事業者が自走できるための支援と位置づけてもいいのではないか」

 生涯活躍のまち構想を事業として成り立たせるのは容易ではありません。たとえば、まちづくり会社が自走するまでには5~6年はかかるでしょう。その間、やるべきこと、やめることを明確にしながら、効率化を図っていく、という長い目で見ることの大切さも述べられました。首都圏の企業の従業員が一定期間、地域で働く「ワーケーション」については、受け入れ側よりも押し出す側が、社員に地方に行くことの動機付けをしてほしいと。関係人口、交流人口を拡大していくために必要な視点だと思います。

本研修につきましては、随時、ご報告いたします。

なお、第3回は12月9日(月)~11日(水)に大阪で開催する予定。あらためてご案内いたします。

竹中町長には初日が終わった後の情報交換会&懇親会で乾杯の音頭をとっていただきました。