10月18日(金)、当協議会会員である(公社)青年海外協力協会(JOCA)関東支部(東京・浅草橋)にて、表記の会を開きました。

今回は主催である鹿児島市「生涯活躍のまち」形成事業主体に指定された、当協議会会員の参天会・喜入会合同企業体の代表である新田博之さんから、医療・介護分野での生涯活躍のまちの取り組みについて、最新技術に基づいたヘルスケアシステムを中心にお話いただいた(上記写真)ほか、同企業体の生涯活躍のまちコーディネーターを務める松永崇志さんによる「喜入」の紹介、さらには9月に喜入地区で3泊4日の移住体験を行った3名の皆さん(舘澤さん、桂さん、松永さん)の感想や提言、そして、約1カ月、インターンシップを行った金沢大学大学院の西富萌さんの報告と、中身の濃い集まりとなりました。

上記の共同企業体を形成する医療福祉法人参天会と社会福祉法人喜入会は、地元で、地域の福祉領域の役割を積極的に担う「ニコニコタウンきいれ」を運営しています。

http://kiire.jp/

両者が一体で運営しているからこそ可能な医療と介護の連携により、生涯を安心してくらせる地域コミュニティがつくられています。全国でも先進的な取り組みと言っていいでしょう。

この日はこちらも当協議会の会員であるビレッジハウス・マネージメント社東北支支社部長の岩戸厚志さんや日本鍼灸師会副会長・大口俊徳さんも参加されました。ビレッジハウスは同社が取得した全国の旧雇用促進住宅を安価な家賃で提供しているのですが、岩戸さんは、とくに地方の過疎地域においてはコミュニティづくりを同時に進めることが大切と、この「つくる会」に来られ、喜入に行った方々に、そのまちを知ったきっかけ、移住を決める要素など、いろいろヒアリングをされました。日本鍼灸師会はかねてより地域包括ケアの構築のために鍼灸師が担える役割を模索しており、同会鹿児島支部と「ニコニコタウンきいれ」の連携の可能性などについて意見交換されました。なお、日本鍼灸師会は全国の被災地において、医療チームの取り組みの後に入り、被災者の方々の身体のケアを行っているそうです。

こうして事業者間で意見を交換することで間口も広がります。鹿児島市喜入が生涯活躍のまちの先進事例になれるよう私たちも引き続きサポートを続けてまいります。

舘澤美和子さんが現地のおいしい食べ物や風景を紹介。

桂政彦さんは今回宿泊したケアハウス「サンファミリーきいれ」でアクティブシニアがどんな生活を送れるかという視点から。
松永勉さんは、かつてカメラマンだった腕を生かした素晴らしい写真を披露し、まちの「さびれた感の魅力」を強調。
持ち前の行動力と明るさで地域の方々に溶け込んでいった西富さん。インターンシップを通して、多くの地元の皆さんに「生涯活躍のまち」と何かも知ってもらいました。
岩戸さんが熱心に質問。どうしたら人がその地に来てくれるのか。
大口さんが日本鍼灸師会の活動を紹介。
つくる会の後は後半から参加された方々も交えて近くの居酒屋で懇親会。まちづくりの話は尽きず。