当協議会の会長である雄谷良成が理事長を務める社会福祉法人佛子園が新たな地域貢献に取り組んでいます。

【全職員に対しマスク5枚を配布】
業務用に配布しているものに加え家庭用として配布。さらにマスク製造をはじめている。

【次亜塩素酸の生成と無料配布】
佛子園の施設のひとつである日本海倶楽部で次亜塩素酸水(塩酸や食塩水を電気分解してつくられ、調理器具の洗浄消毒などに使われる)を自家生成し、各拠点の職員、利用者さんと保護者、温泉無料世帯、「GOTCHA! WELLNESS」会員に無料配布。人が集まる施設、福祉施設のリスクヘッジとして往来を制限するのではなく、地域の健康管理に貢献するよう努めている。

【職員の残業削減】
職員の接触機会を可能なかぎり制限するとともに、心身の健康を保つために残業の削減を呼びかけて実践している。

佛子園から地域へ、だけではありません。地域の方々から佛子園にこの2日間で4,000枚のマスクが寄贈されたそうです。両者の日常の関係がよくわかります。

先日、当協議会の定期刊行物である『生涯活躍のまち』の編集会議を行った際、現状はこれまでの地方創生が目指す方向とは真逆にあるという話になりました。地方が都市からの人の流入(コロナ疎開)を拒んでいる、3密(密閉空間=換気の悪い密閉空間である、密集場所=多くの人が密集している、密接場面=互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)を避ける--すなわち、地方移住はもちろん、関係人口や交流人口、さらには人々の居場所づくりがNGとなっているわけです。

新型コロナの感染が拡大しているなか、次号はこれまでと同じ語り口ではだめだろう、この状況で生涯活躍のまちを目指す自治体、事業者、住民の方々にどのような情報を提供していくべきかといった議論になりました。編集会議には小冊子のレイアウト、デザイン担当のm9design、編集担当の睦月舎のデザイナー、エディター、ライターの皆さんに加わってもらっており、普段から生活困窮者の方々への炊き出しボランティアをしているエディターは、ネットカフェが休業せざるをえなくなった後のことを心配していました。

その一方で、弊誌が特集を組んでいる「8050問題」に関連して、引きこもり状態の人が、緊急事態宣言の下で多くの人が「引きこもり」になっている現状をどうみているのか、ということなども。

私は会議の最中に、かつて作家の村上龍さんが「何のために小説を書いているのか?」と問われ、「読者に生き残るための勇気と方法を示すため」と言っていたことを思い出したりしていました。

佛子園の上述の取り組みは、編集会議で交わした議論に対するひとつの答えと勇気を示してくれたと思っています。そして、みんなも自分ができることを考え、実践してみようというメッセージも。

佛子園と(公社)青年海外協力協会が連携して運営する石川県輪島市にある輪島KABULET🄬の
フィットネスジムGOTCHA! WELLNESS WAJIMA