ヤングケアラー(家庭の世話を担う子 )とは、厚生労働省によると、「家族やきょうだいの世話、家事、労働など本来大人が担うような役割を日常的にしている子」のことです。今般、同省が行った初の全国調査によると、中高生の20人に1人がヤングケアラーであるという結果が出ました。

今回の調査では家族の病気や障害が理由でケアを必要としている場合だけでなく、幼いきょうだいを世話する場合も含めたそうです。ただ、専門家によれば、自分がヤングケアラーだということを知らない子どもたちもいるので、実態はもっと多いと考えれられるとのこと。

4月13日付『朝日新聞』では中高生アンケートで寄せられた声として、「ケアしながらでも進める進路がもっと広がってほしい」「昨年の休校中は障害のあるきょうだいえを預かってくれるところがなく、母が仕事のため、私と別のきょうだいが交代で世話をした。その間は学校の課題や勉強ができなかった」「ヤングケアラー同士のコミュニティーを作り、相談しやすい環境を作るといいと思う」などが紹介されています。