石川県輪島市で佛子園・JOCAの運営する輪島KABULETが毎年開催していたビアフェスが、能登半島地震を機に「SAKEBEER NOTO」に進化して2年目。昨年は災害から4カ月後、「そろそろ大手を振って飲みたいよね」という住民の声が出てきたのを機に、輪島KABULET前で佛子園の日本海倶楽部が製造する「NOTO, NOT ALONE」ビールほか、被災した地元の飲食店の商品を露店で販売。音楽ライブなども行い、「創造的復興」を目指して、みんなで気勢を上げました。

そして今年ーー「お祭りが去年の焼き直しではだめ」(SAKEBEER NOTO実行委員会委員長の雄谷良成・佛子園理事長/JOCA会長)ということで立てられた企画が「カラフル」。主役は子どもたちです(写真提供:佛子園クリエイティブデザイン室・武生智室長)。

オープニングは祭り太鼓&虎之介太鼓
輪島吹奏楽団による演奏

小学校の校庭や広場などが避難所や仮設住宅になったことで、子どもたちの遊び場が減っていくなか、「この日は思いっきり楽しんでもらおう」ということで、できたキャッチコピーが「子どもも飲んじゃうよ」。佐賀県小城市に本社を構える友桝飲料が製造販売する「こどもびいる」(ジョッキに注ぐと泡も立つノンアルコールの炭酸飲料)を入荷。地元の飲食店に加えて、鳥貴族、金沢まいもん寿司、ゴーゴーカレーも出店したほか、木村屋總本店(アンパンの元祖)、北陸製菓(揚げあられ「ビーバー」)は長く愛され続けている自社の商品を提供してくださいました。

「カラフル縁日」は射的、輪投げ、手作りゲーム、ヨーヨー釣りなど、「昭和の時代には当たり前のようにあった子どものためのお祭りを本気でつくる」(雄谷理事長)を目指しました。そしてタイムスリップしたような昔なつかしい光景がこのとおり。

木村屋さんの元祖アンパンでパン食い競争

極めつきは「お化け屋敷」です。輪島KABULETの施設のひとつであるママカフェが異世界に。小屋の中からは「楽しそうな悲鳴」が聞こえてきそうです。

おなじみ、13 ! Musicによる演奏と参加者とのコラボも

会場では子供にカラフルなヘアメイク、ネイル、フェイスメイクなど「YOSOOU」も体験できました。おしゃれで気持ちが上がるのは子どもも大人も一緒ですね。

子どもは地域の「未来」。「懐かしさ」と同時に輪島のこれからに思いを寄せる一日にもなりました

フィナーレは参加者全員で盆ダンス

毎年、進化していくSAKEBEER NOTO。「2026」ではどんな世界が現れるのか、楽しみです。

輪島KABULETと縁の深い歌手・女優の中尾ミエさんも駆けつけてくださいました(左から雄谷良成・佛子園理事長、中尾ミエさん、マネージャーの小室塔子さん、寺田誠・輪島KABULET施設長)