今号は昨年に開催した生涯活躍のまち「活躍・しごと」セミナー(オンライン)において、社会福祉法人愛知たいようの杜の大須賀理事長(当協議会副会長)、そして湯梨浜まちづくり株式会社の村上克己・専務理事の講演録を掲載しました。

同セミナーの後半で参加者との質疑応答を行った際、ある自治体の方から「住民に積極的にまちづくりに参加してもらうのは難しい」という趣旨の声がありmした。それを受けて大須賀理事長は、「自治体はいつも自分たちで解決しようと思わないで、自信をもって『できません、どうしたらいいでしょう?』と地域に戻したらいい。そうすることで地元の方々が関わってくれるようになるんです」

できませんと胸を張って言う――行政マンとしては勇気のいることかもしれませんが、それによって住民が動く。さらにいえば、生きがい支援と子育て支援をクロスオーバーさせるなど、縦割りによって実践が難しいものも民間に任す。湯梨浜まちづくり株式会社は役場ができない諸々の業務を請け負って住民の方々へのサービスの橋渡しをしています。

人はどんなときに意気に感じて自ら動くのか。人を知り、ちょっと知恵を働かせてみる。居場所と役割をつくる方法はシンプルに考えた方がいいのかもしれません。

弊誌は生涯活躍のまち事業に取り組んでいる地方公共団体や事業者、専門家の方々の活動を紹介しています。都市郊外、商店街、中山間地、離島など、首都圏からの距離、人口規模、産業基盤、生活慣習、文化的背景に合わせた、特色のある地域づくりがおわかりになると思います。

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(一社)生涯活躍のまち推進協議会
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