能登半島地震の被災地が目指すものである。くだけた物言いにすればガラガラポン。能登半島、とりわけ奥能登の2市2町(輪島市、珠洲市、能登町、穴水町)は少子高齢化が止まらず、沈みかけていたところで甚大な被害を被った。であるなら、今までの姿に戻すのではなく、新しい、そして楽しい能登半島をつくっていこう。そんな意味も込められている。
医療や福祉の分野だけでなく、金融や不動産、製造業、あるいは文化や娯楽の要素も不可欠であれば、人材が首都圏から入ってくればいい。4月12日、東京大手町の3×3Lab で開催された「丸の内プラチナ大学・逆参勤交代コース特別シンポジウム『能登半島の今と未来』」(一般社団法人エコッツェリア協会主催)では、ドラスティックな転換が必要という点で、災害支援も逆参勤交代も同じであることがわかった。今号では同シンポジムにおける雄谷良成・社会福祉法人佛子園理事長の基調講演と松田智生三菱総合研究所主席研究員のインプットトークの概要を報告する。