私たちが海外旅行で未知の国を訪れる際、最初に覚えようとする言葉は何だろう。まずは「はい」「いいえ」か。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「おやすみなさい」の挨拶も頭に入れておきたい。ただ、一番覚えたいと思うのは「ありがとう」ではないか。サンキュー、メルシー、謝謝、などなど。言う方も、言われる方もうれしい響きがする。
 感謝をするとはどういうことか? 感謝の念はどうして生まれるのか?
 そのメカニズムを考え始めたのは、2024年1月1日に発生した能登半島地震以降、社会福祉法人佛子園と公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)が支援活動に取り組んでからである。そこでは逆境に対する感謝という「究極のありがとう」があることを知った。
 被災地のような極限状態だからこそ、知ることができたといえるが、日常においても感謝の実践は可能だ、ということが両団体の共催で行う海外研修に参加してわかった。特集タイトルはその奥深さを表している。それが読んでくださる人に伝わりますように。