6月13日に閣議決定された「地方創生2・0」の目指す姿である。「楽しい日本」は、石破茂総理大臣が1月24日の施政方針演説で言及した。すべての人が安心安全を感じ「今日より明日はよくなる」と実感できる社会といった意味だ。石破総理とともに今号に登場いただいた伊東良孝内閣府特命担当大臣も強調している。

 この10年間、生涯活躍のまちに取り組まれてきた宇和島市の岩村さんによれば、まちづくりにおいてバイタリティにあふれる人が見つかると、そこで思いもよらなかった化学反応が起こる。大事なのは地域住民と一緒に行政職員も楽しく参加することだという。

 宇和島市では住民主体の活動が「新しい」と「楽しい」をもたらしている。表記を「新しい(ことを生み出す地域がたくさんある)日本」「楽しい(ことをする地域がたくさんある)日本」と読むと、その真意がより伝わるのではないだろうか。