去る9月9日(土)の表記のセミナーでは、「地域のサードプレイスをつくる」(公益社団法人青年海外協力協会JOCA大阪代表の槌谷ひかりさん)、「建築の観点から見る”ごちゃまぜ”の拠点」(株式会社kyma代表取締役社長の土用下淳也さん)、「”ごちゃまぜ”の居場所がもたらす地域への影響」(大阪大学大学院 建築・都市計画領域の牧美春さん)の講演、そして参加者の皆さんとの質疑応答、意見交換が行われました。

槌谷さんからは大阪の下町にできたJOCA大阪に集まる高齢者や子どもたちの日常について紹介されました。JOCA大阪では日本財団の子ども第三の居場所事業にも取り組んでいます。

土用下さんは、人が立ち止まりすいロケーション(クランクした道路)への注目、外から入りやすいように建物の入り口部分の床はコンクリートに、その先に段差をつけてお互いが話しかけやすい工夫をする、なるべく原型を活かした改修による人の交流を生むためのハード面などについて話してくださいました。

牧さんはJOCA大阪を訪れる大人と子どもの住まいの分布(大人は近隣でふらりと立ち寄る、子どもは少し離れていてもJOCA大阪を目指してくる傾向が高い)、スタッフを介して子どもと高齢者が接点をもつケースから両者が直接話かけるケースを分析し、スタッフの役割などについても言及されました。

参加者との意見交換では、JOCA大阪が居場所として持続可能であるための収益性、子どもに地域における役割を担ってもらうための仕組み、人が交じるための建物の役割など、様々な点からの議論が生まれました。

本セミナーの概要はあらためて当協議会の『生涯活躍のまち』でご紹介する予定です。