表記の報告の3番目です。2日目午後からはグループワークに入りました。ディスカッションテーマ「生涯活躍のまちを構想する」、「生涯活躍のモデルケースを分析する」「生涯活躍のまちに取り組む最初の一歩を考える」「生涯活躍のまち構想へのアドバイス・ラッシュ」と中身の濃い議論が行われました。

参加者の方々はみな地元の課題やニーズを想定しながら、生涯活躍のまちをどうつくっていくか、構想の骨子案をつくるところまで行った次第です。各グループのコメントは、

【A班】生涯活躍のまちづくりをたばねるマネージャー、コーディネーター、アドバイザーらの存在が重要だ。それは官民の連携によって成就できるはず。

【B班】移住には地域おこし協力隊の役割の期待値を上げたいが、移住ありきではなく、スギ花粉の一時避難といった一時的なものでもいい。空き家や空き店舗を活用の際の所有者との交渉を担う人材。事業者の横並びの連携。ニーズの把握のためのノウハウ。ニーズをいかに集約するか。それらが課題だ。

【C班】このまま進んでいったら将来はこうなるというリアルな目が必要。高校生や大学生のキャリア教育に海士町のケース(studio-Lの西上ありささんの講演で紹介)は参考になる。お試し移住の次の段階が課題だ。

【D班】子育て支援も個々の家庭に沿った支援をすべき。外国人に対するサポートも関係人口のためにも大切。移住施策は特化することでアピール。何にもないところでのキャンプとか、里親制度を組み入れたサ高住とか。ふるさと納税の商品開発など生かせる資源はある。そこに外からの人的資源を組み合わせる。地元の人が「ここが終の棲家」と思わなければ、外から人を受け入れられない。

そして最後に後藤特任講師より講評がありました。

・人生100年まで生きるという時代の覚悟が必要。地元で5分プレゼンをする時間があったら、それを強調してほしい。人生100年時代をどうするか、という問題提起が入口になる。

・優れたリーダーよりもニーズの把握が重要。時間と場所さえあればリーダーがいなくても話はできる。

・生涯活躍なまちはこれまでのような福祉のまちづくりではない。元気な高齢者にいかに働いてもらうか。そこに暮らす人のライフスタイルをどうやって支えていくかが柱である。

・とにかくやってみる。そうすると大きなストーリーが見えてくる。

そう、Let’s begin! 生涯活躍のまちづくりを始めてみましょう。Try & Errorを繰り返すなかで見えてくるものがあるはずです。

グループ発表