これを黒子のメンテナンスともいう。黒子とは、歌舞伎や文楽で、黒装束に黒頭巾を着用し、役者の介添や舞台装置を操作する者。社会福祉法人佛子園および公益社団法人青年海外協力協会では自らを、主人公たる地域の住む人々を支え、元気にする者というイメージとして描いている。黒子としての役割を担うためには、なにより自分たちが元気になければならない。そのためには日常をどう生きるか。ここ数年、学んできたことだ。それがいま能登半島地震の災害支援で試されている。机上の理論に留まるのか、組織として実践していくのか。ターニングポイントに立っているという意味では被災地と同じかもしれない。