(写真は今年1月に開催された「移住定住・地域おこしフェア」に出展したときの様子。相談者に説明しているのは参天会・喜入会共同企業体の生涯活躍のまちコーディネーター兼生涯活躍のまちアドバイザーの松永さん)

鹿児島市で生涯活躍のまちの事業を進めているのが参天会・喜入会共同企業体です。医療法人の参天会、社会福祉法人の喜入会は共同で「ニコニコタウンきいれ」を運営しています。HPはこちら → http://kiire.jp/

生涯活躍のまちの大事な要素には「住まい」(安心して暮らせる住宅空間)、「活躍・しごと」(そこに暮らす人に役割がある)、「健康」(医療や介護の面での充実だけでなく、人と人とが交流することで元気になることも重視)、「コミュニティ」(顔の見える関係をつくることのできる場)があって、それらすべてを喜入地区はもっているのです。

たとえば、住まいは移住者用のアパートが整備されており(移住する際はいきなり家を買うよりも、賃貸で暮らし始め、地域のことを理解することが先決)、活躍・しごとは「ニコニコタウンきいれ」や地元の企業への就職の可能性があり(都会での余裕のない暮らしから自然豊かで人のためになるしごとがしたいということでこちらで働き始めた若い世代もおられます)、健康面は参天会・喜入会共同企業体がその人その人に合ったプログラムを紹介できます。

コミュニティについては、互いに支え合う人間関係がある。ただし、それは移住する人も加わって、みんなで新しいものにしていく。ハコモノとは違って、日々変わっていくものでしょう。

鹿児島は東京からとても遠いのがデメリットとして挙げれますが、そのデメリットとは本当にデメリットなのか? 謎解きみたいな問いかけですが、自分が大切にするものの優先順位をつけてみると、どんな暮らしをしたいのかが見えてくるのではないでしょう。

そんなことを考えさせてくれるのも喜入の魅力です。