1月28日、(株)kyma代表取締役の土用下淳也さんをお招きして、標記のオンライン勉強会を開催しました。

土用下さんからは「既存の資料がない場合はどうするか」「用途変更や防火対策、内装制限にどう対応するか」「改修コストはどのくらいかかるか」「バリアフリーを人と建築でつくるとは」などそれぞれの課題をいかに解決してきたかについて、豊富な事例を紹介しながら説明いただきました。

佛子園とJOCA(青年海外協力協会)が運営・管理する輪島KABULET(石川県輪島市)

参加されたある県庁所在地で活動されている事業者の方からは「JOCA(青年海外協力協会)大阪のように外装は最小限の改修にしてコストを抑える事例は、まちなかの空き家の利活用にとても参考になる」という声がありました(標記の写真がJOCA大阪)。

JOCA駒ケ根本部(長野県駒ケ根市)

講演の最後に土用下さんはこう話されました。

「まちの中に点在する空き家をまちづくりの資源とみれば、マイナスをプラスに変えることになります。建物全部が完璧に変わるわけではありませんが、使い方と工夫次第で新築にはない魅力を発揮するのです」。今回、見せていただいた多くの事例がこの言葉の意味を物語っていたと思います。なお、本勉強会の概要は別途、ご報告する予定です。

当日は50人以上の方にご参加いただき、空き家問題の関心の高さを改めて認識した次第ですが、多くの自治体では「深刻な問題だが、どこから手をつけていいかわからない」というのが実状ではないでしょうか。

空き家問題で悩んでおられる自治体や事業者の方、お気軽にご連絡ください。いろいろな知恵を出し合えば、必ずよい方策が見つかります。