生涯活躍のまちを推進している、もしくは推進意向をお持ちの自治体の皆様向けにご案内した本プロジェクト。受け入れを希望してくださった市町村ならびに事業者の方々向けの事前調査を行っています。

国際協力機構(JICA)が途上国支援のために派遣する青年海外協力隊のほとんどがコロナ禍で帰国、これから赴任あるいは派遣前訓練を予定していた候補者も待機を余儀なくされているなか、派遣前訓練を受ける前の約140名を対象にした、生涯活躍のまちを推進している、あるいは推進する意向のある自治体でのインターンシップを準備しています。

高知市の生涯活躍のまちの形成事業主体のひとつである(一社)高知サマサマCCRCセンターにて打ち合わせ。

長野県駒ケ根市、福島県二本松市にある青年海外協力隊訓練所のスタッフが、受け入れを希望されている自治体に事前調査として出向き、役場の担当者や事業者と協議していると、地域の魅力の発掘、配食サービスと独居高齢者の見守り、道の駅の商品開発など、いろいろな課題が挙がってきました。訓練生にとって貴重な体験になることがたくさんあると確信しています。

群馬県玉村町。青年海外協力隊待機者の受け入れ候補のひとつ、同町住民活動センター「ぱる」を訪問。

今回の事業は年度末までの期間限定ですが、JICAは青年海外協力隊員が派遣国での活動を通して得た経験やノウハウなどを帰国後は国内に還元、とりわけ地方創生に生かせるようにと考えており、私たちはそうした人材を「生涯協力隊」と呼んでいます。彼ら、彼女らが帰国後、インターン先であった地域と関係を深めていってくれれば、関係人口の拡大にもなるでしょう。

愛媛県宇和島市の九島で(社福)正和会が廃校を利活用し、地元の高齢者とともに行っている配食サービス

本プロジェクトをコロナ禍という非常時のものではなく、将来的には地域における人材交流のスキームとして成り立たせていきたいと思っております。