那覇市制100周年を記念した市民参加型ミュージカル(通称ごちゃまぜミュージカル)「希望の街」が5月8日、同市の那覇文化芸術劇場なはーとで上演されます。那覇市民を中心に100人が舞台に立つとのこと。4月16日付『琉球新報』によると、「舞台は市制100周年を迎えた那覇市。御神加那志(うかみがなし)は人間にさらに住みよい那覇、沖縄を作ってもらうため精霊を遣わして、未来を担う若者に導き働き掛ける。そんな中、マジムン(沖縄県や鹿児島県奄美群島に伝わる悪霊の総称)が現れる」。そんなストーリーです。

トランスジェンダーへの理解や制服の選択制、うちなーぐち(おきなわ語)の継承など、参加者が普段から感じている10の課題を劇中に織り込み、歌や踊りを通して観客に問いかける、とのこと。

「 『市民ごちゃまぜミュージカル』ではワークショップ・オーディションをやり、全員を受け入れました。なかには社会でうまくやっていけるだろうかと思わせる方もいて、少し心配していたのですが、演出家や舞台監督は『ミュージカルをやろうなんていうのは、そもそも社会的にはちょっと外れた人ばかり(笑)。普通だよ』。それを聞いて『エンタメってやっぱりいいな』と。子どもからお年寄りまで、とか、障害のあるなし、なんてわざわざ断る必要もない。映画『グレイテストショーマン』みたいな、演じる人たちがありのままの自分を表現する。そんなミュージカルをつくることになったのです」というのは主催である那覇市民ごちゃまぜミュージカル実行委員会で企画・運営を担う社会福祉法人若杉会の理事、屋宜貢さん。

                 稽古風景(屋宜貢さんのFBより)

舞台のレベルは日々アップしているそうで、「正直、驚いています。素人の方々が舞台に立つので、私は派手な照明で踊りや演技、歌の拙さをフォローしようかなどと考えていましたが、制作サイドからすべて却下されました。「そのままを見せましょう」と。

まさに ” This is me ” ですね、かっこいい。

まだチケットはあるそうです。沖縄にお住いの方、お知り合いがいらっしゃる方、ぜひお声がけください。舞台と客席が一体となった空間が生まれる予感がします。