今号には福岡県で官民連携での高齢者サロン活動に関わっておられる尾中美穂さん、地域の課題を解決するために2つのNPO法人を立ち上げ、学童保育、ファミリーサポート、地域の拠点運営などに携わっておられる井上頼子さんにご登場いただきました。

お2人の共通点は、いまそこにある課題をどう解決するかをスタートに、周囲の人々を巻き込みながら、なおかつ――ここが重要なところですが――みんなで楽しみながら事業化していくところです。理想を掲げて気勢を上げるというよりも、困ったね、どうしようかと相談しながら、まとめていく。引っ張っていくというより、メンバーのよさを引き出しながら前に進む、フォロワー的なリーダーといえばよいでしょうか。

地域のなかで自分にできるところから始めていく。自分のま ちで何かを始めたいと思っている方には、背中をそっと押してくれるテキストになっています。弊誌にご関心のある方は事務局までご一報ください。