今号は昨年開催した生涯活躍のまち「大学連携」セミナー(オンライン)の講演録を掲載しています。

日本の人口減少、とくに18歳人口のそれにより、2030年には定員500人規模の大学が160校消滅する可能性があるとの試算があります。とくに地方大学の存続は地域全体の課題であり、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部主催「地方創生に資する地方大学の実現に向けた検討会」では、大学の存続に向けて首長や関係者のアクションの必要性、地方創生に資する地方大学のモデルの創出がうたわれました。

地域の魅力創出は自治体、大学がともに担う役割であるということです。

そこで本セミナーでは大学の地域連携の分野における第一人者である高知大学理事・副学長の受田浩之教授を講師としてお招きし、地方の大学が地域の魅力を掘り起し、新しい価値をともなった産業の創出に貢献していくことを中心に講演を。不動産コンサルタンティングの株式会社コプラスの青木直之代表取締役社長には、民間主導による大学の国際混住寮の建設プロジェクトの事例紹介をしていただきました。

参加者は自治体や大学関係者だけでなく、ヘルスケア、メーカー、運輸・輸送、ITなど幅広い分野に及び、地方創生における重要なプレイヤーとしての大学に対する関心の高さが伺われました。地域なくして自治体も大学も存続しえない。持続可能な社会のために民間企業の参画も不可欠である。そのことを改めて認識させられる機会となりました。

弊誌は生涯活躍のまち事業に取り組んでいる地方公共団体や事業者、専門家の方々の活動を紹介しています。都市郊外、商店街、中山間地、離島など、首都圏からの距離、人口規模、産業基盤、生活慣習、文化的背景に合わせた、特色のある地域づくりがおわかりになると思います。

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(一社)生涯活躍のまち推進協議会
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