今号は「メタバース」を特集しています。最初のインタビューに登場いただくのは(株)アクロスロード社長の津田徹さんです。いまの取り上げられ方であると、メタバースは「高度な技術によって生まれるゲーム空間」に終わってしまうという津田さんは、リアルの世界でハンディキャップのある人の潜在的な能力を引き出すという点でメタバースに注目。津田さんの人間に対するあくなき好奇心から生まれる発想であることがわかります。

津田さんに「ごちゃまぜ」とはどのような世界かを知ってもらうきっかけをつくったのが、社会福祉法人佛子園の竹中誠さんです。実際にメタバース空間に出店された際の手応えと今後の課題や展望について語っていただきました。メタバースによって、障害のあるなしに関わらず、むしろ障害のある人の特性をより活かせる空間の創出ができるのではないかという視点も示してくださっています。

メタバースは生涯活躍のまちの機能のひとつである「人の流れ」、移住促進の可能性も広げると思います。リアルか、バーチャルか、ではなく、「ごちゃまぜ」をどう進めるかという方向性を共有できれば、面白いことができるのではないでしょうか。当協議会でも取り組みたいと思っています。