横浜駅から電車で約20分の本郷台駅からほど近い、神奈川県立地球市民かながわプラザ(通称あーすぷらざ)。県の指定管理を受けて運営している(公社)青年海外協力協会(JOCA)の関東支部であるJOCAあーすが今般、建物のなかにあったレストランを改修し、12月12日(日)にSOBANIとしてリニューアルオープンしました。

コンセプトは「食を通して世界を感じるレストラン」。メイン料理であるパスタやビーフンにブータン産の蕎麦を使用していることと「いつもあなたのそばにいる」をかけたのが名前の由来です。

国際色豊かで、かつ地域の方々が気軽に集まれる場所ということで、初日には地元のお子さんたちのピアノの発表会も開催されたとのこと。JOCAあーすの當間・あーすぷらざ館長、 現場の責任者として SOBANIの立ち上げから関わってきた髙濱職員によると、SOBANIは単に飲食を提供する場ではなく、それを通して、地域の方々~子どもから高齢者まで、障害のあるなし、国籍の違い、認知症があってもなくても~誰もが集える「ごちゃまぜ」の拠点のひとつとして位置づけているとのこと。

「高齢者先進国である日本が『ごちゃまぜ』を世界に広げる役割を担っていく。それが「食を通して世界を感じるレストラン」の本質だと考えています」という髙濱職員は、「あーすプラザには多くのルームがあるものの、ゆっくり時間を過ごせるところがなく、各空間がばらばら。SOBANIをあーすプラザの居心地のいい場所にしたい」といいます。

オープンセレモニーで登壇した雄谷JOCA会長は、情報通信技術が発達した現在、青年海外協力隊の価値が変わってきており、途上国での経験を帰国後に生かすべく、日本が進める地方創生への取組を通して、少子高齢化の問題などの解決に努めていることについて語られました。

        右からJOCAあーす・髙濱職員、JOCA・雄谷会長、JOCAあーす當間館長

また、主賓としてマイクを握った、地元栄区の小菅ヶ谷連合町内会自治会の田中会長(栄区社会福祉協議会会長)からは、ここを利用する団体がこれまで以上に増えること、子どもの入学式や高齢者の敬老の集いなど、各方面から期待されていること、国際理解を進めるあーすぷらざの存在意義に合った情報の交換・共有・発信の場となってほしいことなどが話されました。

                      田中会長

乾杯の音頭を取ったのは栄区をよくする会の宮田会長。SOBANIが地域を支える場になるよう願って「おめでとうございます」の発声でグラスを掲げられました。

                      宮田会長

都市近郊型、国際共生社会のコミュニティ。日本籍の人も外国籍の人も「ごちゃまぜ」で過ごす場がここで育まれていきます。

                 ホールならびに厨房の面々
オープニングではKNOBさんが、オーストラリア先住民アボリジニの人々が太古より紡がれてきた祈りの楽器、ディジュリドゥを演奏。